ポスティングを活用する前に知っておきたいこと

2019/6/28 (金)

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1.ポスティングとは

ご家庭や事業所のポストにチラシを直接投函する方法です。専門会社が、エリア内の配布を1軒1軒行うので「確実性」が高いのが特長です。本来、ポスティングは、店舗のオフライン集客を支えるマーケティングツールですが、近年では、オンライン集客との連携を図るなど、その活用の幅は広がりをみせています。

1-1.ポスティングの役割

ポスティングの役割は、「潜在顧客」に直接アプローチをすることです。
下図のように、多くの店舗が「上位顧客層」にフォーカスして販促をしています。これは、決まった顧客層に対して、手を変え、品を変えを繰り返し、維持していることに他なりません。しかし、中・長期的な事業拡大には、将来の顧客となる「潜在顧客」にも併せて目を向けていく必要があります。

※多くの店舗が顧客層を左図のように捉えて販促をしていますが、実際の顧客割合は右図のイメージです。顕在顧客以上の顧客は全体で見ればごく一部であり、未開拓の潜在顧客はまだまだ多いものです。

「ポスティング」による「潜在顧客(新規客)」へのアプローチは、実店舗の現況や地域の特性に応じたエリア戦略を可能にし、ローカルビジネスの成功を握る重要な販促活動と言えるのです。

2.ポスティングの種類と特徴

単に”ポスティング”といっても、ポスティングにはいくつか種類があります。配り方によっては広告効果に差がでることもあります。ここでは、それぞれのポスティングの種類と特徴について紹介します。

2-1.合配(ごうはい)

雑誌や冊子に挟んで一緒に配る(合わせて配る)ことを合配といいます。

【メリット】
・雑誌や冊子の知名度にのせて配布できる。
・雑誌や冊子形態のため、家庭や事業所での回覧効果および保存性が高い。
・新聞未購読層へのPRが可能。
・配布エリアは、町目ごとに柔軟に選定できる。
・小ロットの発注もできます。
※利用の際は、雑誌の購読者層を確認しておくと良いでしょう。

2-2.併配(へいはい)

他社のチラシや雑誌と一緒に配布をすることを併配といいます。

【メリット】
・「合配」と異なり、間に挟み込みをせずに、複数のチラシをまとめて配布。
・まとめて配布するため、安価である。
※「合配」か「併配」かは、雑誌や冊子の発行元の運営によるので、事前に確認をしましょう。

2-3.単独ポスティング

お客様のチラシを単独(1枚)で配布することです。

【メリット】
・他社のチラシと一緒になることがないので、着眼の機会を独占できる。
・店舗のイベントに合わせた配布できる。
・配布エリアも町目ごとに選定できる。

3.ポスティングを選ぶ理由

3-1.潜在顧客に広く告げる

「ポスティング」は、情報をすぐ見られる手軽さがあり、ユーザーの思考や行動に左右されずに着眼率を高めていくことができます。興味・関心を売り手側から誘発する仕組みをつくっていくことで、これまで集客することができなかった新しいユーザーとの接点創出に繋がります。

3-2.商圏の小さい町(田舎)での情報力

ターゲット顧客が少ない商圏では、大々的な販促を展開しても、大きな反応は期待できません。また、ユーザーの多くが近隣住民で構成されており、予約を必要としないガソリンスタンド、コンビニ、パン屋などの業種も、実店舗でのチラシ配布や店舗周辺エリアへのポスティングが有効です。

狭域に対して集中的に販促活動を強化していくためには、相性が良い方法です。

3-3.WEBとの関係

広告担当者様から「WEB」か「紙」のどちらが反響あるのか?という質問が多く寄せられます。まずは、WEBとチラシの特性を理解することが重要です。
まず、WEBは、掲載量に制限がありません。商品に興味があるユーザー、解決したい課題があるユーザーに情報を多く提供し、内容を深く伝えることに強みを発揮します。
対してチラシは、掲載できる情報量に制限があります。端的にポイントを整理し、簡潔に伝えるというメリットがあり、WEBサイトへの流入を強化するツールとして機能することもあります。

初めてというきっかけづくりには、深い情報よりも簡潔明瞭が求められます。ユーザーの心理的ハードルの解除には段階的なステップの提示も必要です。

3-4.新聞折込との関係

ポスティングと一緒に検討されやすい集客ツールに「新聞折込広告」があります。新聞は、広告基準が遵守されてるメディアとして信用性も高く、主婦層、ファミリー層、高齢者層から根強い支持を集める情報媒体です。

【新聞折込広告のメリットは大きく以下の3つ】
・どのエリアにどの新聞(読売・朝日・毎日など)を使って折込をするか選択できる。
・店舗のイベントに合わせて折込日が指定できる。
・短時間で一気に配布ができるため、消費に直結しやすい。

ネットニュースの普及を背景に、年々新聞離れが進んでいますが、上記を参考に、企画や商圏、ターゲットユーザーによって、「ポスティング」と「新聞折込広告」の活用シーンを住み分けすると良いでしょう。

4.ポスティングの活用方法

実際にポスティングの実施を検討する際には、どのようなことを検討していけば良いでしょうか。以下に、必要な項目を整理していきます。

4-1.土地鑑があり、競合調査ができる企業を選び

ポスティングのように、地域密着型のツールの場合、地域の特性に応じたマーケティングを行うことが大切です。例えば、茨城県内でも、顧客が流れやすい人口約27万人の水戸市と人口約3.7万人の東海村では、同じ販促を行っても、同じ成果が得られにくくなります。チラシの制作やポスティングの相談先は、人口規模・消費特性・交通の特徴など、市場の変化をリアルタイムに把握している地場の専門企業をおオススメします。

自店の強みを知り、ライバル店との差別化を図ることが販促力を高める第一歩です。

4-2.エリアマーケティングの実施

広告担当者様は、自店のターゲットユーザーが、どこに、どのくらい存在しているかご存知でしょうか。近年では、国勢調査のビックデータと店舗の地理的な情報を組み合わせて、ターゲットユーザーの滞在先を町目毎に予測する仕組みも充実してきています。人口・年齢・世帯数、家族構成、未婚・既婚、住宅形式など様々な条件から調査し、データを抽出します。

【配布エリアの再検討時期】
・エリア選定を感覚でしている。
・反響が落ちてきている。
・必要部数が合っているのかよく分からない。
・3年以上見直していない。
・新たな商圏やターゲットを開拓したい。

エリアに対する適正部数を知ることは、予算の最適化にも繋がります。

4-3.効果検証の実施

チラシは効果が分かりづらいと言われますが、企画やデザインを工夫することで、効果の見える化をすることができます。ポスティングを単体で利用する場合は、チラシにクーポン券やナンバーを付与し、回収の仕組みをつくったり、予約サービスの告知であれば、コールトラッキングの電話回線を導入したりすることで正確な計測が可能となります。
一方、オンラインとの連携を図る場合には、チラシにパラメーター付QRを付与したり、配布後のサイトのアクセス状況を分析したりして効果の追跡を行うことができます。

効果検証は販促の手立てを探る重要な工程です。必ず実施していきましょう

5.まとめ

ローカルビジネスの成功の鍵は、地域にあった情報を地域ユーザーに合ったツールで提供することにあります。多くの店舗が「WEB」販促を取り入れていますが、WEBを基盤としつつも、ポスティングのような地域密着ツールと組み合わせて活用することで、互いの機能を享受します。

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